- シェル
- 「ん……」
- ラピス
- 「……!?」
突然顔を近づけられ、
唇ギリギリの場所を舐められた。
何が起こっているのかわからないまま、
目を見開いて固まってしまう。
- シェル
- 「ん……」
目を伏せたシェルのまつ毛の
一本一本の長さまでわかるほど、顔が近くにある。
シェルの舌が私の唇の横から頬の辺りを、
そっとなぞっていき、私の全身が熱くなる。
胸のもっと奥の奥から甘酸っぱい
痛みが込み上げてきて頭の中が真っ白になった。
- ラピス
- 「……あ、の……シェル……」
途切れ途切れに言葉を発する。
- シェル
- 「…………!」
シェルは何かに突き飛ばされたかのような
勢いで私から離れ、口元を手で押さえると
顔を真っ赤にした。