- 瑠羽
- 「清虹学園のみんな、文化祭、お疲れさまー!!」
- 瑠羽
- 「今日は頑張ったみんなに、僕の歌を届けるよ!最後まで、聞いてくれるかな?」
割れんばかりの拍手と悲鳴に、
頭がクラクラしてきてしまう。
- 瑠羽
- 「じゃあ、さっそく一曲目……」
そこでなぜか瑠羽は言葉を切り、
大きく息を吸った。
- 瑠羽
- 「……一曲目を……」
瑠羽はマイクを持つ手を震わせながら、
喉の辺りを抑えている。
- 女子生徒
- 「瑠羽……どうしちゃったんだろう……」
ふと、昨夜の不安そうな様子の瑠羽を思い出し、
私は思わず叫んでいた。
- ラピス
- 「瑠羽、頑張って!!」
その声で瑠羽が私の存在に気付いたようで、
照れくさそうにはにかんだ。